市川優の短編書房

小説、漫画などの短編作品を紹介します

2020-04-17から1日間の記事一覧

【漫画】石黒正数『外天楼』短編がゆるやかに繋がり大きな物語を形作る

石黒正数『外天楼』(講談社) // リンク ギャグっぽい短編を読み進め、後半に「むむむっ」と思わせる展開に少し驚いた。石黒正数『外天楼』(講談社)は、一つひとつが短編として成立している小さな物語と、その全てが実は少しずつリンクして大きな物語を作…

【小説】チェーホフ『六号病棟』「世間」という権力が貼る狂人のレッテル

チェーホフ『六号病棟・退屈な話他五篇』(松下裕訳、岩波書店)より 『六号病棟』 // リンク ロシアの小説家チェーホフ(1860-1904)の『六号病棟』(六号病棟・退屈な話他五篇、松下裕訳、岩波書店)には、日常そして世間に潜むじめじめとした闇が描かれて…